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2018年4月24日火曜日

オメガ コンステレーション 123.10.38.21.02.004

1952年にオメガの高精度クロノメーターの象徴として登場した
コンステレーションは、名実ともに同社のフラッグシップとして、
1950~1960年代の機械式時計の黄金時代に輝きを放ち、
超高振動のメガクオーツ搭載によって1970年代の
高精度クオーツの象徴として再び注目を集めました。





そして1980年代初頭、クオーツの量産技術の進化と共に、
日常生活において必要十分な高精度を備える時計が
一般化していく中、コンステレーションにも変革の時期が訪れました。
1982年、コンステレーション マンハッタン登場。
薄型のトノー型ケースと一体化したブレスレット、丸形の開口部と
ベゼル部分までを覆うフラットなサファイアクリスタルの風防、
そして風防を固定する3時位置と9時位置からそれぞれ2本ずつ
伸びる小さな爪。クオーツムーブメント搭載機ではありましたが、
文字盤の6時位置にはコンステレーションの象徴である星マークと
共にクロノメーターの表記が添えられ、時代と共にデザインは変われど、
オメガのコンステレーションに込める思いは不変であることを
主張しているかのようでした。
その名の通り都会的でモダンなドレスウォッチとして生まれ変わった
コンステレーション マンハッタンは、商業的な成功と共に、
その後のコンステレーションの方向性を決定づけるものとなりました。





あくまでフラットに仕立てられていたマンハッタンにも、その後
自動巻ムーブメント搭載機が加えられますが、広く一般から
機械式時計の素晴らしさが見直されるようになった1990年代以降、
立体感のある造形と機械式ムーブメントの本格投入が
コンステレーションの進化を加速していきます。
20世紀末、オメガはクラブトゥースレバー式一辺倒の時計業界に
コーアクシャル脱進機を投入、桁違いの革新をもたらしたのです。
その後様々なメーカーから新型脱進機が発表されますが、
現代に至るまでそれは実験、または少量生産に限られ、
オメガのように一般に普及させるような発明は他に無い事からも、
その衝撃の大きさがどれ程のものであったかが窺い知れることでしょう。
そして2007年にはより本格的な自社製ムーブメント、
Cal.8500としてコーアクシャル脱進機の進化、
シリコンヒゲゼンマイとフリースプラングの普及、
60時間のロングパワーリザーブをも実現。
このCal.8500を搭載する本モデルには、1952年から受け継がれてきた伝統と
数えきれない程の革新に満ちたものであり、
オメガ自身が発信するあらゆる説明をもってしても、
その魅力を語り尽くすには至っていないと思えてなりません。
他社とは別次元の革新を繰り返すオメガが60年以上に渡って
大切に育ててきたコンステレーション、これが悪いはずがないのです。



ブレスレット: ステンレススティール
ケース: ステンレススティール
ケース直径: 38 mm
ダイアルの色: シルバー
クリスタル風防: 両面に無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス
防水: 10 気圧 (100 メートル / 330 フィート)
¥580,000+税

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